こんにちは、2000年からシリコンバレー在住のMAKIです。
ドナルド・トランプ氏が大統領に決まり、早数ヶ月。
私の周りでは「当然ヒラリー!」という雰囲気だったので、驚きと落胆はかなりのものでした。
私も、まさか、あの、下品なトランプ氏が本当に大統領?という思いでいっぱいでした。
しかし一方で、ヒラリーさんも好きじゃなかったので、「まあ、良いかあ」という思いもありました。
2人の嫌われ方は相当なもので、今回の選挙は「嫌われ者同士の戦い」と言われていたくらいです。
でも改めて考えると、トランプ氏は分かるとして(失礼!)、どうしてそんなにヒラリーさんって嫌われるんでしょう?
私なんて同じ女性なのに…これって女の敵は女ってヤツですか?
それはちょっと嫌だなあ^^;
そこで!
ヒラリーさんの病気説から、
国務長官時代のメール問題
嫌われる理由
どうして大統領になれなかったのか?
を考えてみました。
ヒラリー・クリントンと年齢
まずは基本情報です。
ヒラリー・ローダム・クリントン(Hillary Rodham Clinton)
3人兄弟の長女として
イリノイ州シカゴに生まれる
誕生日:1947年10月26日
出身校:
ウェルズリー大学
イェール・ロー・スクール
政党:民主党
配偶者:ビル・クリントン
2017年で70歳、トランプ大統領とほぼ同じ歳です。
大統領へのチャンスは2人ともラストチャンスだったわけですね。
あのしっかりした性格は、長女だからでしょうか。
パワフルさはお母さん譲りという話もあります。
しかし70歳にしては2人とも元気!ですねえ。
あ、いや、ヒラリーさんは選挙中に病気の噂、ありましたね。
ヒラリー・クリントン病気説!パーキンソン病?認知症?
こちらの動画でヒラリーさんの奇妙な様子を見ることができます。
- 記者に囲まれ、頭を前後に異常に揺らしたのを見て、ビビる女性の顔^^;
- 階段や演説の壇上に寄り添う黒人男性、彼はボディガードではなく医療チームの人だそうです
- そして夫と一緒の時の見開かれた目と口!(サムネイル怖っ)
この動画で、約6割のアメリカ人が「ヒラリーのメディカルレコードを公開すべきだ」と言っています。
私も当時、この様子、特に頭を不自然に振っているのを見た時は、
「絶対にこれは異常だよな」
と思いました。
娘の学校でも話題だったそうです。
(カリフォルニアなので先生も生徒も皆ヒラリー派でした。)
私にとってこの病気は、大好きな俳優マイケル・J・フォックスが若くしてかかった病気。
映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』の主人公マーティを演じ人気絶頂だった彼が、治療に専念せざる得なかった。
パーキンソン病の疑いが出るのも納得です。またこの病気は、認知症を高い確率で発症、3割とも4割とも、研究によっては7割とも、言われています。
大統領なんて激務は、絶対にできない病気です。
でもこのヒラリーさんの病気説、2017年になってからは全然聞かれないんですよね。
単に選挙が終わって露出が減ったからなのか、ストレスが減って症状が出なくなったのか。
もし本当にパーキンソン病だったとしたら、数年以内に分かることだと思うのですが。
ヒラリーさんは敗北宣言で
「ガラスの天井を打ち破れなかった」
と言っていました。
ガラスの天井=女性の社会進出・昇進を阻む厚い壁
そして、その壁に最も大きいヒビを入れた、とも言いました。
彼女を阻んだのは何でしょう?
病気の噂?
もう一つよく言われるのは、メール問題ですね。
国務長官時代のメール問題
ヒラリーさんが国務長官をしていた時、自宅のパソコンを使って、個人のアカウントで公務のメールをやりとりしていた問題です。
暗号化されていない自宅のパソコンを使って、国務長官のような重要な仕事をしたのは非常にまずい。
アメリカを危険に晒したことになります。
この危機感の無さは、確かに致命的です。
このメール問題は、大統領選挙投票の11日前のタイミングで、証拠はまだ無いにも関わらず、FBIから捜査再開の発表があり、大きくイメージダウンさせられました。
それなのに投票の2日前になって、
「自宅で使ったのは軽率だったけど、やっぱり追訴はしないよ〜」
と方向転換。
一体何だったの?って感じですよね。
メール問題では、
- 危機管理力が無さすぎる→大統領に相応しく無い
- 捜査が急に取りやめになり、対応に誠実さが感じられない→何か不正があるのでは?
と、確かにヒラリーさんのイメージをかなり落としたと思います。
でも「嫌われる」のとは、また違いますよね。
これ以外に思いつく原因を探ってみます。
嫌われる女ヒラリー・クリントン
ヒラリーさんのイメージと言えば、
有能
エリート
政治家として、初の女性大統領として、悪いイメージではないはずです。
でも一方で、彼女は間違いなくエスタブリッシュメント(既得権益層)の政治家の典型で、
腹黒い
上から目線
という嫌なイメージもよく聞きました。
生まれながらにして恵まれた特権白人女性のヒラリーさんは、黒人女性や特に若い白人女性達から反感を買っているそうです。
そこを補うため、女性票が欲しいなら、もっと女性がより良い生活を送れる政策を出すべきだった。
でもそれをそれをせず、女性なんだから女性を応援しなさいと言われても、そりゃあ、
「ヒラリーを大統領にするくらいなら、対立候補者に入れる」
というアンチ・ヒラリーが生まれるはずです。
女の敵は女だった、そうは思いたくありませんが、そういう女性を生んだのは彼女自身だと思います。
これは強烈に「嫌われる」要素でした。
私はアメリカ人ではないので、この感覚は正直よく分かっていないと思います。
しかしヒラリーさんを好きだなあ、と感じたことが今までにないことに気がつきました。
この「好きと感じたことがない」のが、実は結構重要なのではないかと思います。
彼女はとても優秀で素晴らしいのですが、共感できるところがないのです。
例えばオバマ大統領は、ミッシェル夫人や子供達、動物と写っている写真でホッと心和ませてくれました。
こういうところに、人は好意を抱くのだと思います。
でもヒラリーさんは、そういうプライベートを見せる隙がなく、親しみを感じません。
夫が有名なビル・クリントンなのは分かっています。
しかし彼から連想されるのは、どうしてもセックス・スキャンダル。
ヒラリーさんにとっては、この点では和ませようがなく、損な役回りで可哀想なのかもしれませんが。
けれど、有能でも温かみが感じられないリーダーを、人は望まないのだと思います。
まとめ
ヒラリー・クリントンさんについて、いかがでしたでしょうか。
まとめると、
- 選挙活動中の様子はパーキンソン病の症状と似ていた
- 国務長官時代に個人のアカウントで仕事メールをしていた
- メール問題は軽率だが罪には問われていない
- 特権白人女性ということで嫌っている人が多い
でした。
アメリカはまだまだ白人男性が有利なので、女性大統領が難しいというのも確かにあるのですが。
バーニー・サンダースが候補になっていたら、大統領になっていたかもしれないとも思います。
彼は学生にとても人気がありました。
学生達、バーニーが出なくなったからといって、ヒラリーに入れたのかなあ?と思います。
結構、隠れトランプ派っていたみたいですからね。
ただバーニーだと、もっと歳だったりするんですが^^;
アメリカってこんなにたくさん人がいるのに、いい人材いないんでしょうか??
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