コロンブスがアメリカ大陸を発見したのか?彼は奴隷商人だった

1492年10月12日、コロンブスがアメリカ大陸を発見しました。

アメリカでは10月12日をコロンブス・デイとして、大陸発見を祝う日があります。

でも、コロンブスは本当に大陸を発見したのでしょうか?

実は、アメリカが大陸だと気付いた人は、別にいました!!

この記事では、

  • アメリカ大陸を発見した人物とは?
  • コロンブスは世界初の奴隷商人だったのか?

をお送りします。

これを読んだら、コロンブスが嫌いになるかもしれません^^;

目次

アメリカ大陸を発見した人物とは?

アメリカ大陸を発見した人と言えば、

コロンブス

そう習った覚えがあります。

クリストファー・コロンブス(Christopher Columbus)

1450年頃〜1506年

イタリア、ジェノバの探検家

Portrait of a Man, Said to be Christopher Columbus (born about 1446, died 1506)
クリストファー・コロンブス

彼は1492年に、初めてアメリカ海域に到達しました。

正確に言うと、西インド諸島、バハマ島にあるサン・サルバドル島だと言われています。

アメリカ大陸ではないんですね。

しかもコロンブスは、アメリカ大陸をインドだと死ぬまで思っていたそうです。

MAKI

結構、頑固者という感じでしょうか^^;

※余談ですが、インドだと思ったので、原住民が「インディアン」と呼ばれるようになりました。

そうそう、コロンブスと言えば、有名なのが

コロンブスの卵という言葉です。

ご存知ですか?

新大陸発見を妬む人に、

「西に行けば大陸発見なんて誰でも出来たさ!」

と言われたコロンブス。

卵を渡し、これを立たせてみろと言います。

卵はコロコロ転がって、立たせることは出来ません。

「そう言うお前は出来るのか?」

と言われ、コロンブス。

卵のお尻を潰してから立たせて見せました。

「それはズルイ!」

と言われて、

「簡単なことでも、一番最初にするのは難しいのさ」

といったと言う話です。

MAKI

頑固者の上に負けず嫌いのコロンブスという感じですね^^;

では、アメリカが大陸だと気付いたのは、誰なのでしょうか?

それは、アメリゴ・ヴェスプッチです。

アメリゴ・ヴェスプッチ(Amerigo Vespucci)

1454年〜1512年

イタリア、フィレンツェの探検家

Uffizi, Public domain, via Wikimedia Commons
アメリゴ・ヴェスプッチ

時代的には、コロンブスと丸っ切り被っていますね。

ヴェスプッチは1497年から1504年にかけて4回の航海をして南米大陸を探検しました。

「アメリカ」の名前は、彼の「アメリゴ」という名前から来ています。

しかし、よく考えると、「発見」って変な言い方です。

だって、アメリカ大陸には、もともと先住民が住んでいたわけで、発見も何もないですよね。

実際、歴史に大きく名前は残っていませんが、コロンブス以前にもアメリカ大陸に到達した人はいたそうです。

レイフ・エリクソン(Leif Ericson)

970年頃〜1020年頃

アイスランドのノルマン人航海者

Sharon Mollerus, CC BY 2.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/2.0>, via Wikimedia Commons
レイフ・エリクソン

バイキングですね。

彼はかなり確実らしいのですが、ヨーロッパに広く伝わらないまま終わってしまいました。

他にも、中国でもいたようです。

もっといたかもしれません。

だから正確には、アメリカ大陸を発見ではなく、

アメリカ大陸に到達

だと思います。

次は私も初めて知って驚いた、コロンブスは酷い奴だった!というお話です。
あなたはこれでコロンブスがきっと嫌いになります?!

コロンブスは世界初の奴隷商人だった?

そんな疑惑の?コロンブスですが、アメリカでは、コロンブス・デイという祝日があります。

1492年10月12日にコロンブスがアメリカ大陸を発見・到着したのを祝う日

です。

やっぱり、アメリカ大陸を発見したのはコロンブス!と思ってるんですね、アメリカ人は。

でもこの祝日、ネイティブ・アメリカンからは大反対で、毎年抗議デモが起こっています。

実はコロンブス、探検家であると同時に、「奴隷商人」でもありました。

コロンブスの軍勢は3回の航海で先住民を虐殺、略奪を繰り返し、わずか4年で彼らの人口を3分の1にまで減らしたのです。

ネイティブ・アメリカンの人々からすれば、彼は人種差別主義の大量殺戮者です。

MAKI

それをお祝いしようなんて、やっぱり納得いきませんよねー。

アラスカ州やオレゴン州など、祝日と認めない州も出ています。

サウスダコタ州では「ネイティブ・アメリカン・デイ」、ハワイ州では「ディスカバリー・デイ」に名前を変えています。

こういう動きは、もっと広まりそうな気がします。

というか、何でよりによって「コロンブス・デイ」なんて名前をつけたんだ?って感じですよね。

驚きなのは、イタリア系アメリカ人の間ではこの運動に反対する人もいるそうで。

彼らにすれば、コロンブスは英雄なのでしょう。

うーん、でもこれが日本人だったら、いくらアメリカ大陸を発見したとしても、原住民をここまで惨殺した人間の名を冠した記念日を作ろうね!とは言えないです。

もっとも、イタリア系移民の中でも、過去の過ちを認めよう、という方たちはいるようです。

この辺、なかなか難しい問題のようです。

まとめ

コロンブスがアメリカ大陸を発見したのか?彼は奴隷商人だった、いかがでしたでしょうか。

  • アメリカが大陸だと気付いたのは、アメリゴ・ヴェスプッチ
  • アメリカ大陸にはもともと先住民が住んでいたので、発見というのは変
  • 正確には、クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸に到達
  • もっと正確に言うと、サン・サルバドル島に到達
  • コロンブス・デイにはいろいろと問題が多い

というお話でした。

ちなみに私の住んでいるカリフォルニア州のコロンブス・デイですが。

学校も会社もお休みではないです。

お休みが減るのは悲しいけど、コロンブスのしたことを考えると、別にいいかなと思いますね。

アメリカの歴史についての記事

よかったらシェアしてね!
目次