アメリカでは歯科矯正が常識!値段&保険から治療体験談最後まで紹介

歯を見せて笑う」それがアメリカの文化。

雑誌やポスターのモデルさん達はもちろん、一般のアメリカ人も、歯並びのキレイな人が多いです。

それはアメリカが多民族国家で、笑顔が敵意が無いことを表すコミュニケーションのツールとして、とても大事だからです。

スマイル!
笑顔!!

だからアメリカでは、歯科矯正が当たり前に行われています。

この記事では、

  • 歯科矯正の必要性
  • 矯正治療の種類
  • アメリカでの歯科矯正体験談!
  • 歯科を選ぶポイントから値段、治療

を紹介します。

目次

そもそも、歯科矯正って必要?

アメリカでは、「YES」です。

白い歯と綺麗に整った歯並びは、良い就職への必須アイテムともいわれています。

アメリカでは、歯並びの悪い人は、子供の頃に家が貧しくて、矯正をしてもらえなかった人、と思われます。
家柄、育ちが悪い、という印象です。

娘のお友達は、中学生くらいになると、皆、矯正仲間となりました。

歯科矯正のメリット

矯正は、見栄えが良い、笑顔に自信が持てるだけではなく、次のようなメリットもあります。

  1. 歯磨きし易いので、虫歯・歯周病になりにくい
  2. 噛み合わせを治すことで、将来、肩こりや頭痛が起こる可能性を防ぐ

※虫歯にならないことも、非常に大事です!!↓

また、私は幸い、子供の頃から歯並びが良く、矯正が必要と言われたことは無いのですが、夫はアメリカに来てから歯科検診の度に言われています。
そんな夫曰く、

MAKIの夫

英語の発音には矯正している方が良い。

歯並びが悪いと、空気が漏れてしまったりして、綺麗な発音が出来ないそうですよ。

矯正治療の方法は?

歯一本ずつにブラケット(アメリカではブレースといいます)を付けて、ワイヤーを通して動かすことで治します。

ブラケットにはメタル、目立たないクリアの2種類があります。

ブラケット

前歯にしているのがクリアタイプ、奥歯の方はメタルタイプですね↑

また歯の裏側にブラケットを付けるインコグニートという方法や、透明なマウスピースを付けるインビザラインという方法もあります。

インビザライン↑歯が動くにつれて、20個以上作ります。

これらの矯正治療の方法は、歯科によって、やっているところと、やっていないところがあります。
娘の通っているところでは、インコグニートとインビザラインはやっていませんでした。
また、歯の状態によってできる方法、できない方法があります。

矯正の期間は?

矯正にかかる期間は、2〜3年です。

矯正治療後には、リテーナーという歯の後戻りを防ぐ保定装置を使います。

リテーナー

リテーナー↑の一種。

リテーナーの使用期間は、1〜3年です。

長くかかる治療ですね!
それでは、娘が通っている歯科矯正の体験談をお話しします。

アメリカでの歯科矯正体験談

矯正歯科を選ぶポイント

私たちは、小児歯科の先生に推薦された矯正歯科の中から、口コミを探してレビューの良いところを選びました。

でもその中でも重要視したのは、通いやすさです。

歯科矯正が始まると、ワイヤーの強さを変えるため、1〜2ヶ月に1回の割合で通うことになります。
その時間は20分くらいですが、車での往復を考えると、遠いと大変です。

また、ブラケットが取れたなどで、突発で予約を入れて通うことも結構あります。
(追加料金はかかりません。※プランによって違うかも?)

矯正歯科のプランによって、値段なども大きく変わるので、比較も大事です。

と言いつつ、私たちは通いやすいところが1つだけだったので、そこしか行かなかったのですが^^;

矯正歯科での検査

予約をして、矯正歯科の検査に行きました。

正面・横の顔写真を撮り、歯並びの写真は6枚撮りました。

歯並び1

娘が特にズレているのは左前の歯で、乳歯を抜かずにいたら、永久歯が二重に生えてきてしまったというものです。

ガタガタですね^^;

検査の結果、出された見積もりが…。

歯科矯正の値段と保険のカバー

歯科矯正で提示されたのは、次の2種でした。

スクロールできます
1)フルメタルブラケット2)フルクリアブラケット
治療費6,380ドル6,980ドル
保険カバー分(3,000ドル)(3,000ドル)
患者負担3,380ドル3,980ドル

ブラケットは、全部メタルか、全部クリアかの2択でした。

治療完了後のリテーナーも込みの値段です。

治療期間は、20〜24ヶ月。

アメリカでの平均価格は?

治療の費用は、どの治療を、どのくらいの期間するかで変わります。
次の表は、治療タイプ別の推定基本価格です。

治療タイプ推定基本価格
メタルブラケット$3,000-$6,000
クリアブラケット$4,000-$8,000
インコグニート$8,000-$10,000
インビザライン$3,000-$8,000

また、ブラケットは平均して2年、着用されます。
この期間によっても、費用が変わります。
子供よりも大人の方が、わずかに費用が高い傾向にありますが、差はわずかです。

参考:The Average Cost of Braces

娘は抜歯がありませんでしたが、大人が矯正する場合、抜歯をすることが多いようです。
抜歯をすると、抜歯代がかかり、その費用が結構かかります。

また子供の矯正なら保険がカバーしますが、大人だとカバーしない場合も多いです。

ただしこれも保険のプラン次第で、大人でも保険がカバーするので、日本より安いからと、駐在奥様がこぞって歯科矯正している、という話を聞いたことがあります。

結局、私たちは、2)フルクリアブラケットの3,980ドルを選びました。

頭金として995ドルを払い、分割で毎月149.25ドルを払っています。
20ヶ月払いで、利息はありません。
(その代わり、一括だと5%引きでした。)

歯科矯正開始!

初回、ブラケットを着けるのは、2時間かかりました。
口をずっと開けていて疲れたと言っていました。

矯正器具を着けている間は、ブラケットが取れないように、次のような硬いモノ、くっ付くモノは気をつけないといけません。
娘は大好きでしたが、ほとんど食べなくなりました。

  1. ポップコーン
  2. ガム

矯正中は、食べカスが器具に溜まりやすく、虫歯になりやすくなります。
そのため歯磨きには今までの2倍、3倍の時間がかかるようになりました。

娘は電動歯ブラシとデンタルフロスを愛用してきましたが、矯正を始めてから増えたアイテムが、です。
1回の使い捨てではなく、何回か使います。
特にこのGUMは必須アイテムだそうです。

初日〜1週目

ブラケットを着けたその日、結構ケロッとして帰ってきたので、痛くないのかな?と思っていました。

しかし、いつものようにランチを食べようとしたら、

「前歯と奥歯が痛い…(><)」

結局、食べられたのは、常備している手作りのゼリーだけでした。

矯正は噛むと痛むのですね、あと起きた時に痛い、とも言っていました。(寝てて噛んでいる?)

結局、1週間くらいはラーメンやお茶漬けなど、柔らかいものを食べて過ごしました。

でも2週目に入ると、痛みが和らぎ、普通に食べられるようになりました。

また酷い痛みの時は、痛み止めも飲みました。
効きました!

2ヶ月目

せっかく痛くなくなったのに、また痛くなるのかなー、と心配になりながら通院。
ワイヤーを締め直すだけなので15分くらいで終わります。

食べる時にちょっと痛いかな?という感じでしたが、1〜2日で引きました。
痛み止めは2回くらい飲みました。

その後、約2ヶ月弱毎に通院…。

8ヶ月目

もうキレイに並んでいるように見えます。
(歯科検診に行ったドクターにも言われました。)

レントゲン撮影をしました。

10ヶ月目

またワイヤーを締め直すだけかと思ったら、ブラケットを全部付け替えました。
(おかげで1時間半くらいかかりました。)

初日は痛みませんでしたが、翌日の朝、ちょっとだけ痛がっていました。
でも食べるのには支障ありません。

次回、どうなっているか?
でも20ヶ月の予定ですから、まだまだですよね。

早くブラケットを外した、スッキリした歯を見たいです!

15ヶ月目

ちょっと間が空きました。

高校生活が始まり、カリキュラムが変わって、いつも通っていた時間に通えず、通院が開いたりしてしまいました。(ダメですよね〜、気が抜けてきているかも。)

かなり歯並びは良くなっていて、まだ終わらないの?という感じなのですが、ラストにかけて引き締めるのか??帰って1〜2日は痛み止めがないとダメ、という状態です。

あと半年くらいで終わるのかな???

22ヶ月目

コロナで予約がキャンセル、しばらく病院が閉まっていたので、また間が空きました。

遂に!あと1回で終わりだそうです!!

そして今回はゴムかけを自分でするということで、たくさんのゴムを貰ってきました。

顎間ゴム

右用、左用…日本、スイスって何??
どうやらゴムのサイズ、強さが違うようです。

顎間ゴム

とても小さなゴムです。
歯に引っ掛けたり取る時用のフックが付いていました。

こちらが一緒に貰った説明書↓

顎間ゴムの掛け方

どこの歯にゴムを掛けるか、書いてあります。

ゴムは三角掛けですね。

  • 最初は歯が痛むけど、慣れるよ。
  • 歯磨きと食事の時は外して良い、スポーツする時はマウスガードを着けて。
  • 毎日ゴムは2〜3回変えてね。

と書いてあります。

ゴム掛けは付けてる時間が長ければ長いだけ、良いそうですが、娘は、

毎日22時間以上(つまりずっと)

と指定されていました。
本当に食事以外ずっとですね。

このゴム、顎間ゴムというそうです。

顎間ゴムって何?

顎間ゴムは、噛み合わせのズレを修正するために使います。

こちらの動画が付け方も合わせ、分かりやすかったので、貼っておきます。

ゴムが付いてたら、口が開かなくない??と思いますが、話をするくらいには開けられます。

でも大口は無理なので、娘も外した時は思い切り口を開けてストレス発散??してました。

ゴム掛けは矯正の中でかなりキツイ期間みたいです。
早く終わると良いなあ〜。

そうそう、これを使っている時は虫歯になりやすいらしく、虫歯にならない歯磨き粉というのも一緒に貰いました。
バブルガムとミント、どちらを選ぶか訊かれ、娘が選んだのはバブルガム味。
変な味だそうです^^;

23ヶ月目

ゴム掛けから1か月。

遂に矯正治療が完了!
矯正器具が全部外れました!

長かった〜、でもだいたい2年くらいで、予定通りでしたね。

後は歯の後戻りを防ぐ保定装置、リテーナーを付けます。

型取りし、数時間後に受け取りに行きました。

先の写真にあるように、透明で歯全体を覆うタイプです。

予想外だったのは付けている時間…勝手に夜だけだと思っていたら、4か月は食事・歯磨き以外の時間ずっとでした!

未だ未だ、かなり面倒でした。

27ヶ月目

コロナや学校の関係で通院に行けなかったりして、2年の予定より少し延びましたが、無事に歯科矯正が完了しました!

リテーナーは夜だけになり、食事の度に外すなどの面倒もなくなり、かなり楽になったようです。

文句も言わず、よく頑張ってくれました。

歯並び、本当に綺麗です!!

また何かあったら、これからも追記していきます。

まとめ

アメリカでは歯科矯正が常識!値段&保険から治療体験談最後まで紹介、いかがでしたでしょうか。

  • アメリカでは歯科矯正が必要、良い就職への必須アイテムとされている
  • メリットとしては、虫歯や歯周病になりにくい、噛み合わせが良くなることで肩こりや頭痛を防ぐなど
  • 治療の方法は、メタルやクリアのブラケット、インビザラインなど、歯科によって異なる
  • 治療期間は2〜3年、その後もリテーナーを1〜3年使用する
  • 矯正歯科を選ぶポイントは、通いやすさと、レビューの良いところ
  • アメリカでは、子供は保険がカバーするが、大人はプラン次第
  • 矯正中は虫歯になりやすい、歯間ブラシが必須アイテム
  • アメリカでは痛い時は痛み止めを飲むが、痛みは最初だけで、長くは続かない

でした。

治療が終わっていない段階で記事でを上げましたが、無事に終了いたしました。

やはり綺麗な歯並びは良いですよ〜〜〜!!!

私の友人も歯科矯正をしました。

大人なので、抜歯付き。

大変だったようですが、キレイになって、とても満足していました^^

気にせず歯を見せて笑えるというのが、一番良いですよね!

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