アメリゴ・ヴェスプッチとアメリカ大陸!嘘つきは本当?

アメリゴ・ヴェスプッチは、イタリアの探検家です。

アメリカ大陸を発見したと言えば、コロンブスが有名です。

でもアメリゴは、「アメリカ」の名前の語源となった人です。

んん?普通に考えたら、初めに見つけた人の名前が付きそうなものですよね?

「アメリゴは、コロンブスより早くアメリカ大陸を発見したと嘘をついたペテン師だ!」

そんな話もありますが、本当でしょうか?

考えてみました!

アメリゴ・ヴェスプッチとは

「アメリカ」の語源は、イタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチの名前から来ています。

でもアメリカ大陸に先に到達したのは、1492年10月12日、コロンブスの方が先でした。

では何故、コロンブスではなく、アメリゴの名前が付いたのでしょう?

まずは簡単に、ヴェスプッチについてご説明します。

アメリゴ・ヴェスプッチ(Amerigo Vespucci)

1454年3月9日〜1512年2月22日(57歳)

イタリアのフィレンツェで生まれ、スペインのセビリアで亡くなりました。

商人で、探検家で、地理学者で、天文学者。

初航海は43歳で、1497年〜1498年、カリブ海沿岸。

2回目の航海は、1499年〜1500年、カリブ海からブラジル北岸。

3回目の航海は、1501年〜1502年、南米大陸東岸に沿って南下。

4回目の航海は、1503年〜1504年、南米北東部沿岸を探検。

コロンブスはアメリカ大陸に着きました。

(正確に言うと、西インド諸島、バハマ島にあるサン・サルバドル島です。)

しかしコロンブスはそこをインド、アジア大陸だと思っていました。

航海して、何度か行きましたが、死ぬまでそう思っていました。

 

ヴェスプッチは違いました。

ヨーロッパ、アフリカ、アジアではない、新大陸だと気がつきました。

そこで1503年、ここは新大陸であると主張する論文新世界を発表しました。

でも彼は北米と南米が繋がっていることは分かっていなかったので、彼が書いたのは航海した南米のことだけです。

これを読んだのが、南ドイツの地理学者マルティン・ヴァルトゼーミュラー(Martin Waldseemüller)とマティアス・リングマン(Matthias Ringmann)でした。

彼らはヴェスプッチの論文『新世界』を収録した『世界地理入門』という本を1507年に出版しました。

その時に、2人は当然、新大陸の発見者であるアメリゴ・ヴェスプッチの名前を付けるべきだと考えたのでしょう。

付録の世界地図にアメリゴのラテン語名である、

アメリクス・ウェスプキウス (Americus Vespucius) の女性形

「アメリカ」という名前を新大陸(南米)に付けました。

※大陸の名前は女性形の名称なのが一般的です。

この本がヨーロッパで売れに売れ、7版を重ね、7千部売れました。

それがすっかり世の中に広まったという訳です。

※これはもっと後の時代の地図のイメージ画像です。

 

アメリカには、

  • 到達したコロンブス
  • 大陸だと気付いたアメリゴ・ヴェスプッチ
  • アメリカと名付けたマルティン・ヴァルトゼーミュラーとマティアス・リングマン

の3人の親がいたという訳ですね。

 

さて、アメリゴ・ヴェスプッチには、嘘つきという異名もあります。
どうして嘘つきなんでしょうか?

アメリゴ・ヴェスプッチは嘘つきだった?!

一説によると、ヴェスプッチは論文『新世界』に、

自分はコロンブスより1年早い1491年にこの大陸に到達していた

と嘘も書いていたという話があります。

何でヴェスプッチはこんなバレるような嘘を書いてしまったんだろう、とこれを読んだ時は思いました。

まんまと騙されたドイツの地理学者達はアメリカと名付けた地図を1507年に出してしまった。

後にヴェスプッチの嘘はバレるのだが、もうアメリカの名は定着してしまい、後の祭りだった。

というお話です。

ちなみにコロンブスは1506年に亡くなっていますので、この騒動が本当だったとしても、幸いにして知ることはありません。
もし知っていたら、自分の名前にすべきだとクレームをつけていたかもしれませんね。

でもヴェスプッチが論文を発表した年には、まだコロンブスは生きていました。

晩年、ヴェスプッチの論文を読むことはなかったのでしょうか。
彼はインドだと信じていたから、新大陸だと主張する論文なんて、興味なかったのかもしれません。

でも先に大陸に到達していたなんて嘘が書いてあったら、誰かが教えそうなものじゃないですか?

しかも1年前って、すごい白々しい嘘ですよね?

ヴェスプッチの初航海は1497年です。
それよりも6年も前にって、ちょっとかなり無理があるというか…。

 

この嘘つき話、本当のことなんでしょうか?

彼の名声を妬んだ誰かが、後で作った話が真実のように流されているだけだったりしないでしょうか。

100年も経たないことでも、何が真実かわからなくなることは、まだ生存者がいる過去の戦争でもあったことです。

捏造された、曲げられた真実。

そんなことがあったんじゃないかと、私には思えました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

  • アメリゴ・ヴェスプッチが新大陸だと主張する論文を発表したこと
  • それを読んだドイツの地理学者が「アメリカ」という名を新大陸に付けたこと
  • 嘘をついたという話があること

をご紹介しました。

 

ヴェスプッチの論文を読んで確認できない私は、ひとまず彼は嘘はついてなかった派でいることにします^^;

あなたは、どう思いますか?