アメリカ銃規制!賛成派と反対派の意見はいつまでも平行線

アメリカは世界で一番銃の所有率が高い国です。

アメリカ人の22%(男性の35%、女性の12%)が1つ以上の銃を持っています。

アメリカの銃文化は、植民地時代から始まっていて、深く根付いています。

銃規制の問題は絶えず起こりますが、実際に銃を絶やすことは難しいでしょう。

今回は、アメリカでよく聞かれる賛成派と反対派の意見をまとめてみました。

アメリカ銃規制!賛成派と反対派の意見

賛成:銃規制をすれば、銃で死ぬ人が減るだろう

はい、これは日本人なら絶対に思うことですね。

2016年のランセット調査によると、国レベルでバックグラウンドチェックを行うようにすれば、

  • 銃による死亡率は56.9%減少
  • 弾丸購入時にバックグラウンドチェックを行うようにすれば死亡率は80.7%減少
  • 銃の種類を制限すれば死亡率は82.5%減少

という結果が出ているそうです。

なかなか良い数字ですよね。

 

反対:銃を所有することで犯罪を抑えることができる

少し前になりますが、2014年のアンケートでも、57%の人が、

「銃を持つことで身を守ることができる」

と答えています。

うむ…銃があることが怖いという感覚がないのですね。

賛成:ドメスティックバイオレンスやストーカー被害から女性を守るためにも銃規制が必要だ

日本でも問題になっていますが、アメリカは銃があるからさらに怖いですね。

家庭内での争いで、銃があると、女性が殺害されるリスクは500%増加するそうです。
引き金一つ、ですものね。

イラクとアフガニスタンの戦争では、2001年から2015年に5,364人の兵士が殺害されました。
一方、アメリカでは2001年から2012年の間に、パートナーに銃で殺害された女性は6,410人です。

戦争よりもずっと多い…おかしいですよね、これ。

 

反対:銃規制は自衛権を侵害し、安全意識を否定している

ナショラル・ライフル・アソシエーションによると、銃は1年に250万回自己防衛に使われているそうです。

アメリカは広く、いつでも警察が助けに来れるわけではないから、自分の身は自分で守らなくてはいけないという訳ですね。

250万回ってすごい数字ですが、本当なんでしょうか。

ピューファウン財団の報告によれば、

男性銃所有者の79%
女性銃所有者の80%

が銃を持っていることで安全を感じ、

64%の人が銃を所有している家を安全だ

と感じているそうです。

一方、賛成派は違うことを言っています。

 

賛成:銃は自己防衛にはめったに使用されません

2007年から2011年の間にあった凶悪犯罪29,618,300件の内、犠牲者の0.79%(235,700人)が、銃で身を守っていません。

1%に満たないって…!

250万回はどこへ行ってしまったのでしょうか??

いや、それだけ犯罪が多いってこと?^^;;

 

反対:銃規制では、犯罪者が銃の所持や法を破るのを防ぐことはできない

1982年から2012年に起きた銃乱射事件の62件の内49件は、合法で入手した銃を使っていました。

ジョン・R・ロット・ジュニア博士は、

「銃規制法の問題は、法律を守っている市民から銃を取りあげ、犯罪者がそれを無視することだ」

と言っています。

確かに、昔の日本の刀狩りのように銃を集めたとしても、きっと悪い人だけが銃を隠し持つでしょう。
銃を完全に無くすのは難しいですね。

 

賛成:法的に所有されている銃は、頻繁に犯罪者に盗難にあい、使用されている

2005年から2010年の間に、140万本の銃がアメリカの家や車から家庭から盗まれているそうです。

140万本って恐ろしすぎますねっ!

何だか在米者として、絶望的な気がしてきました…orz

反対:バックグラウンドチェックやマイクロスタンピングは、プライバシーの侵害である

バックグラウンドチェックには、一般個人情報の他、病歴、犯罪歴が必要になります。

※マイクロスタンピングは、銃のファイアリングピン(撃針)に銃の情報を刻印する新しい技術です。
犯罪現場に残される薬莢から持ち主を判断できると言われています。

いやいや、これぐらいのことはして欲しいですよね。
銃を持つんですから!

 

賛成:銃規制を増やせば、自殺が減るだろう

アメリカでは、1999年から2013年の間に270,237件の銃による自殺がありました。

銃が使えなければ、毒やナイフで自殺する可能性は低いと調査では言っています。

これは、どうなんでしょうね?

確かに銃は気軽に、と言うと語弊がありますが、引き金を引きやすいというのはあるかも知れませんね。

一方、反対派は…。

 

反対:銃規制と銃所有率の低下は自殺を防ぐものではない

リトアニアは、世界で最も低い銃所有率(100人あたり0.7銃)ですが、自殺率は1999年に10万人あたり45.06人。
71カ国の中で最も高い自殺率です。

日本は、100人あたり0.6銃で銃所有率が低く、自殺率は1997年に10万人あたり18.41人。
71カ国では11番目です。

アメリカは、26番目に高い自殺率(2011年に10万人当たり12.3人)と最大の銃所有率(100人あたり88.8人の銃)です。

ううーん、なんだか、あー言えば、こー言う、みたいな。

賛成:安全機能に関する銃規制をすれば、偶発的な事故を減らすことができる

意図しない射撃の50%は、所有者の死亡という結果を招いています。
引き金を引いてしまったのは、友人や家族です。

子供の射撃による死亡事故の89%が家庭内で起こっています。
そしてその多くは、両親がいない時、銃を持って遊んでいるときに起こっています。

US ジェネラル・アカウンティング・オフィスは、

    • 銃に安全装置を設置することで、誤って射撃して死亡する事故の31%
    • 自動子供用安全ロックを設置することで、6歳以下の子供が死亡する事故の100%

を防止できると、推定しています。

ってか、安全装置ないんですか?!
子供がすぐに使える状態なんですか?

逆に驚きなんですけど。

まあ、いざという時にすぐ使えないと困るということなのかなあ。
うーん…。

 

反対:多くの銃規制は必要ない、偶発的な事故を防ぐには、安全のための教育こそ必要だ

銃は人を殺さない、人が人を殺すのです。

ああ、これ、反対派の方の定番セリフですね。

乱射事件を防ぐのに必要なのは、銃教育と精神病の検査、だそうです。

また、銃が良いか悪いかを教えるのではなく、子供がより安全でいるためには、プールやコンセント、マッチ、家庭にある毒などのように銃を生活の一部として扱うべきだとも…。

うーん、包丁などと一緒ということでしょうか。

 

賛成:武装した一般人が犯罪を止めることはまずない、危険な状況をより致命的にする可能性の方が高い

そうですね、映画じゃないですから、銃を持っていても普通の人はそうは上手くできませんね。

逆に銃が増えれば増えただけ、危険が増すと考えるのが正解でしょう。

 

反対:結論?銃規制は効果がないと分かった

2016年のランセット調査によると、州レベルでの銃規制は銃での死亡率を減少させませんでした。

25の州法の内、9つは銃の死亡率が高くなったという結果だそうです。

え!これで判断しちゃうんですか?

州レベルの銃規制って、どんな条件かも分からないですよね。
ううーん、納得いきません。

 

やはり両者の意見は平行線という感じですね。

銃を全く無くすのは現実的ではないと思います。
でも購入時のバックグラウンドチェックなどの銃規制はして欲しいし、銃教育も同時に行うとしても、安全装置や子供用安全ロックは是非やるべきだと思いました。

皆さんは、どう思われましたか?

まとめ

銃規制について、アメリカでよく聞かれる賛成派と反対派の意見、いかがでしたでしょうか。

私の友人宅で今までに銃を見たことはありませんが、車で20分ほどのところに銃を購入できるお店が普通にあります。

またよく行くショッピングモールで、数年前に銃による殺人事件があったと、ニュースで読みました。

包丁と同じとは…ちょっと感覚的に考えられないですね、やっぱり。

 

参考:http://gun-control.procon.org/