アメリカの運転免許を日本で使う2つの方法!手順を詳しく解説!

先週、DMV (Department of Motor Vehicle)に行き、アメリカの運転免許証を更新しました。
これで渡米して2回目の更新です。
1時間くらい待たされましたが、無事済んで、ホッと一安心です。

私はアメリカで初めて車を運転したので、日本の免許証は持っていません。
東京生まれの東京育ちで、東京では車は必要ないと思っていたからです。

でも最近は帰省の度に、年老いていく母を見ると、日本でも車に乗れたら便利だろうなあ、と思います。

MAKI

でもアメリカでバリバリに運転していた人でも、日本の実地試験にはなかなか受からないって言うしなあ。

テストが難しいと聞きます。
日本の免許証を取るとなると大変みたいです。

そこでこの記事では、

アメリカの運転免許証を持っている人が日本で運転するための2つの方法

  1. 国際運転免許証での運転
  2. 日本の運転免許証への切り替え

について、詳しく調べてみました!

目次

この記事の対象者は?

はじめに、この記事の対象者は、

アメリカの運転免許証を既に取得していて、発行から3ヶ月以上経っている方

です。

※発行の日付は、免許証の右下、ISSの下の日付で確認できます。

アメリカの運転免許証の取得を考えている方は…

こちら↓の記事の4項目めでアメリカでの免許取得について書いています。

費用は日本と違い、テスト代の30〜40ドルだけ

アメリカに半年以上の滞在予定があり、運転免許の取得を考えている方は、アメリカで是非!!

では、日本で運転するための2つの方法の1つ目、国際運転免許証のお話です。

国際運転免許証で運転する

有効なアメリカの運転免許証を持っていれば、国際運転免許証(International Driving Permits: IDP)を持つことで、アメリカ以外の国でも運転することができます。

私の夫(日本人)も、日本で運転する時はコレで運転しています。
ちなみに渡米前は日本の運転免許証を持っていましたが、失効してしまったのが理由です。

国際運転免許証は、American Automobile Association(AAA)American Automobile Touring Alliance (AATA)で取得することができます。
日本で取得しようとすると、海外から郵送になり、時間と手間が掛かりますので、必ずアメリカにいる内に手続きしましょう。

国際運転免許証の有効期間は1年間です。

しかし発行・上陸した時期などで微妙に期間が変わります。

住民基本台帳に記録
されていない人の場合
住民基本台帳に記録
されている人の場合
  • 取得後に上陸した場合は、国際免許証の発給日から、1年間有効
  • 上陸後、郵送などで取得した場合は、発給日ではなく上陸の日から1年間有効
  • 海外滞在3ヶ月以上で上陸した場合は、国際免許証の発給日から1年間有効
  • 海外滞在3ヶ月未満で上陸した場合は、運転はできません

この説明で分かりにくい方や、期間ギリギリまで使用したい方は、念のため次をご確認ください。

警視庁 > 国際運転免許証で運転できる期間

AAAで国際運転免許証を取得

AAAは、地図を貰ったり、アメリカのドライバーには身近な場所だと思います。

AAAは会員制のサービスですが、国際運転免許証の発行は、会員でなくても大丈夫です。

必要なものは次の通りです。

  1. 記入済みの申請書(ダウンロード可能
  2. パスポートサイズの写真2枚
  3. 有効な運転免許証
  4. 手数料(20ドル)

これらを準備して、最寄りのAAAのオフィスに行けば、その日に発行して貰えます。

IDP

オフィスに行けない場合は、郵送でも大丈夫です。
次のものを同封して最寄りのAAAのオフィスに郵送して下さい。
(支払い方法については、現地オフィスにご確認下さい。)

  1. 記入済みの申請書
  2. 裏面に署名したパスポートサイズの写真2枚
  3. 有効な運転免許証の両面コピー
  4. 手数料(20ドル)
  5. お急ぎの場合、返信用の追加の速達料金

IDP詐欺というのがあって、高額なお金を騙し取る業者がいます。
必ずAAAかAATAを通すようにしましょう。

ここではAAAの方が身近だと、AAAでの方法を説明しましたが、AATAのIDPサイトもリンクしておきます。

AATA International Driving Permits

日本で運転する時には、国際運転免許証だけでは効力がありません。
アメリカの運転免許証と国際運転免許証の両方を携帯する必要があります。

続いて、日本の運転免許への切り替えです。
これが出来れば心強いですね。

アメリカの運転免許証を日本の運転免許証に切り替える

有効なアメリカの運転免許証を持っていれば、各都道府県警察の運転免許センターで日本の運転免許証に切り替えることができます。
これを外免切替といいます。

ただしこれが出来るのは、日本で住民登録をする人です。

住民登録は、転入届けをして、住民票を戻すこと。
住所が決まっている必要があります。

MAKI

なのでこれは、一時帰国ではなく、1年以上は日本に住む方向け、ですね。

運転免許センターでの手続きは、次の通りです。

  1. 申請書類を提出
  2. 適性試験(視力や聴力検査など)
  3. 筆記試験(交通規則の知識確認)
  4. 実技試験(運転技能の確認、運転免許センター内コースを走行)
  5. 日本の運転免許証取得

なお、オハイオ州、バージニア州、ハワイ州、メリーランド州、ワシントン州で取得した運転免許証ならば、筆記試験と実技試験は免除されます。

3つの州の方、良いですねー。
他州と何が違うのでしょうか。(試験が厳しい??)
全ての州が免除になってくれたら良いなあ、と思います。

それでは、手続きを1つずつ見ていきましょう。

1. 申請書類を提出

必要なものは、

  1. 申請書
    病気の症状等についての「質問票」
  2. 申請用の写真(3.0×2.4センチ)1枚
  3. 本籍記載の住民票の写し(住民基本台帳法の適用を受けない方はパスポートなど)
  4. 健康保険の被保険者証、マイナンバーカード、在留カードなど(提示)
  5. アメリカの運転免許証(国際運転免許証のみは×)
  6. アメリカの運転免許証の日本語による翻訳文
  7. アメリカの運転免許を取得後、アメリカに通算して3か月間以上滞在していたことが確認できる出入国の証印のあるパスポートなどの書類
  8. 申請手数料 普通免許2,550円
  9. 交付手数料 2,050円

です。

この中で特に注意が必要なのは、次の2つです。

6. アメリカの運転免許証の日本語による翻訳文

在日大使館・領事館やJAFで作成したものでないといけません。

駐日アメリカ合衆国大使館・総領事館

JAF翻訳文取扱窓口

大使館・領事館よりもJAFの方が、何となく敷居が低くて申し込みしやすい気がしますね。

申請書は下記のリンク先でダウンロードできる他、窓口にもあります。
他に必要なものは、外国運転免許証(コピー後に返却)と在留カードか住民票のコピーです。
料金は1通に付き3000円。
所要日数は即日から2週間、って差があり過ぎですね、英語だと割と早い…のかな??

外国免許証の日本語翻訳文お申し込みのご案内

7. 出入国の証印のあるパスポートなどの書類

最近は日本に入国する際、日本のパスポートを持っている人は、審査官を介さずに顔認証の自動システムを使うように促されます。

自動システムを使うと、入国スタンプを押されずに通過してしまう恐れがあります。

システム利用後も、ちゃんとスタンプを押してくれる出口がありますので、忘れず押してもらうようにしましょう。

でないと、出入国記録を申請に法務省へ…という手間が掛かってしまいます。

インスタで入国審査の自動ゲートと、帰国スタンプを押してもらえるブースがわかる写真を見つけたので、お借りしました!

これなら、バッチリですね!

書類が全部揃ったら、運転免許センターへゴー!!

書類審査、適性試験はその日中、筆記試験と実技試験は後日になります。
(※運転免許センターによっては、筆記試験が書類審査合格後のところもあります。)
手数料4,600円も忘れずに!

2. 適性試験

視力検査や色彩識別検査、聴力検査をします。
メガネ、コンタクトレンズ、補聴器などをお使いの方は、忘れずに持って行くようにしましょう。

この試験は、アメリカの運転免許証を持って、運転している方なら問題なしでしょう!

3. 筆記試験

◯×式で、10問中7問以上の正解で合格です。

常識問題で、かなり簡単、基礎的なテキストを一通り読めば大丈夫!

「運転教本」「交通教本」で検索すると色々でてきます。
メルカリだと安く入手できるようです。

運転免許試験対策学習サイトで、良さそうなサイトを見つけましたのでご紹介します。

会員登録は無料で、個人情報も不要です↓

岡野の合格無料ゼミ

4. 実技試験

運転免許センター内のコースを15分ほど走行します。
外には出ません。

難しさは、仮免試験と同程度です。
100点からの減点方式で、70点以上なら合格になります。

試験内容のポイントは、

  1. 乗車前
    車の周りを歩き、障害物がないことを確認
    後ろを見て車が来てないのを確認してドアを開ける
  2. 車内でのチェック
    シートの調整
    シートベルトを締める
    サイドミラーとルームミラーの調整
  3. 車線変更
    サイドミラーとバックミラーを確認
    ウィンカー
    3秒数える
    目視確認
    車線を変更
  4. S字クランク
    スピードを落とす
    入る時にカーブと逆に車を寄せ、ゆっくり進む
    タイヤが落ちそうになったらブレーキ、バックをして戻す
  5. 右折
    サイドミラーとバックミラーを確認
    右ウィンカー
    3秒数える
    右後方を目視確認
    ゆっくり交差点中央へ
    一時停止
    左右確認
    右折
  6. 左折
    サイドミラーとバックミラーを確認
    左ウィンカー
    3秒数える
    左後方を目視確認
    左側に寄せる
    停止線の前で一時停止
    左右確認
    巻き込み確認
    路肩ギリギリに寄せて左折
  7. 停車
    路肩との距離は30センチ以内

この中で、広い道路ばかり走っているアメリカ運転免許証持ちに難しそうなのは…、S字クランクでしょうか。
日本の道路、狭いですものね…これは練習が必要そうです。

ちなみに、縦列駐車は無しです!(自分が出来ないので重要(笑))

その他、合格に必要なことは、

  1. メリハリのある走行
  2. しっかりとブレーキを踏んで停まる
  3. わざとらしいくらい左右確認をする

です。
ふむふむ、参考になります!

でもコレって、アメリカの試験でもそうでしたよね…?

5. 日本の運転免許証取得

実技試験に合格すると、その日に運転免許証を発行して貰えます。

早い!さすが、日本、ですね。

まとめ

アメリカの運転免許を日本で使う2つの方法、いかがでしたでしょうか。

  • 国際運転免許証で運転する:有効期間は1年間
  • AAAで、必ずアメリカにいる内に取得
  • 日本での運転では、国際運転免許証とアメリカの運転免許証の両方を携帯する
  • 日本の運転免許証に切り替え:日本で住民登録する人だけ
  • 手続きは運転免許センターで、申請書類を提出、適性試験後、筆記と実技の試験が後日にある
  • ハワイ州、メリーランド州、ワシントン州で免許を取得した人は筆記試験と実技試験が免除される
  • 筆記試験は簡単だが、実技試験は練習が必要(人によりますが)

でした。

私もいつか、日本で運転する時のため、覚え書きにと出来る限り詳しく書いてみました。

リンクも入れたので、念のため、詳細はそちらもご確認くださいね。

ところで私、アメリカではプリウスを運転しています。

プリウスと言えば、日本ではちょっと評判悪いですよね^^;;

確かに私、運転上手くないですし…うわー、めっちゃ不安です。

こんな私は、早く自動運転になってくれないかなあ、なんて願っています。

そしたら免許証も要らなかったり?

いや、それはタクシー乗れかな?^^;

これぞアメリカ!という記事

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