アメリカが肥満大国になる原因は食生活にあった!対策は?

  • 2020年8月6日

こんにちは、2000年からシリコンバレー在住のMAKIです。

アメリカに来て驚くことの1つ。
それは、日本では見ないほど桁外れに太っている人が多いことではないでしょうか?

中には、歩くのも大変なのか、
〜膝や心臓が悪いのか〜
スーパーマーケットでは電動カートで移動している人までいます。

↑こんなのです。
見るからに100キロ超え。

ガーン
MAKI
何で?
どういう理由で?
こうなる前に、何とかしなかったの?

日本人的にはそう思ってしまいます。
また、そういう人に限って、えらい食べてたりするんですよねー。(レストランで遭遇)

この記事では、

  • 肥満の定義から国別の肥満率ランキング
  • アメリカは、いつから肥満大国になってしまったのか?
  • 現地から肥満になる原因と理由、その食生活、対策の様子

をご紹介します。(2020年にデータ更新しました!)

アメリカの肥満率が最悪に!

アメリカが肥満大国と言われて久しいです。

でも実はアメリカより肥満な国もあります。

肥満の定義とは?

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)では、BMI(Body Mass Index)で肥満を定義しています。

BMI、聞いたことがあると思います。
体重kg ÷(身長m × 身長m)の計算で出るあの数値です。

CDCは20歳以上の成人を6つのカテゴリーに分けています。

  1. BMIが18.5以下:低体重
  2. BMIが18.5〜24.9:健康体重
  3. BMIが25〜29.9:体重超過
  4. BMIが30〜34.9:クラス1の肥満
  5. BMIが35から39.9:クラス2の肥満
  6. BMIが40以上:クラス3の肥満(重度の肥満)

ちなみに日本では、3から肥満です。

WHOの基準では17以下(痩せ)、16未満(痩せ過ぎ)というのもありますが、アメリカではありません。
そんな低い人はまずいないということでしょうか??^^;

 

肥満の定義が分かったところで、肥満率を見てみましょう。

国別の肥満率ランキング

アメリカがランクインしているまでの順位と日本、あといちばん低い国を表にまとめてみました。

国名肥満率(%)BMI平均
1アメリカ領サモア74.6034.9
2トケラウ74.40
3ナウル61.0032.5
4クック諸島55.9033
5パラオ55.3029.4
6マーシャル諸島52.9029.2
7ツバル51.6029.3
8ニウエ50.00
9トンガ48.2031.9
10サモア47.3031.7
11キリバス46.0029.6
12ミクロネシア45.8029.4
13アルバ38.20
14クウェート37.9030
15ケイマン諸島36.60
16アメリカ36.2028.8
205日本4.3022.6
210ベトナム2.1021.6

参考:Most Obese Countries 2020

上位はオセアニアの島国が多いようです。

順位だけで見るとアメリカは16位!

そんなに酷くない?と一瞬思いましたが、日本の数値と比べると目眩がします。

日本は205位、肥満率を見るとアメリカは約9倍です。

アメリカのBMI平均は3の体重超過、でも日本だったら肥満です。

アメリカの肥満を人口統計で見ると?

全米健康栄養調査(NHANES)の2018年の調査によると、人種、性別、収入、教育レベルなどで肥満になる可能性が変わることが分かりました。

  • ラテン系(47%)と黒人(46.8%)の方が、白人(37.9%)よりも肥満率が高い
  • 女性(41.1%)は男性(37.9%)よりも肥満率が高い
  • 農村地域の成人(34.2%)は、都市圏の成人(28.7%)よりも肥満率が高い
  • 高卒者&それ以下(35.5%)は、大卒者(22.2%)よりも肥満率が高い
  • 高所得の成人は、肥満になる可能性が低い

低収入=貧困が肥満に大きく影響しているようですね。

肥満

CDCの2016年のデータでは、

20歳以上の成人の体重超過以上(肥満を含む)人の割合は、71.6%です

人口の7割…!!

ところで、アメリカはいつからこうなってしまったのでしょうね?

アメリカ人は、いつから太ってしまったの?

Dietdoctor.comにアメリカの肥満率推移の記事がありました。
これによると、

  • 1985年〜1995年:BMIはどの州も20%以下
  • 2005年:南部を中心に30%を超える州が現れる
  • 2014年:ほとんどの州が25%を超える

2010年辺りから、アメリカは肥満大国になったようです。

一体、何があったというのでしょう?

アメリカの肥満の原因は?

あれは、まだ私が日本にいて、アメリカ人ファミリーの家に招待された、1990年の頃のことでした。

 

ディナーの後、皆でお茶をして歓談していた時。
そこの家の主人がおもむろに冷凍庫からアイスクリームを取り出しました。

「これ、大好きなんだ」

そして一人で抱えて、バクバク食べ始めたのです。
ひとり用のミニカップじゃありません。
日本ならスクープで皆で分け合うような大きいヤツです。

これは衝撃でした。
そりゃ、太るわと思いました。

ちなみに彼は、お腹がでっぷりのアメリカ人でした。

 

でも2000年にアメリカに来たら、こういうサイズの食べ方が普通だと分かりました。

アメリカの食事は量が多い

アメリカの食事はとにかく量が多いのが当たり前です。

 

油で揚げたポテトは、サイドとしてどっさり付いてきます。
さらにボトムレス(底無し)を売りにして、お代わり自由なお店もあります。

ポテトは野菜、ケチャップも野菜、だから健康!という考えのアメリカ人は多いです。

 

ドリンクは、日本のLサイズがMサイズです。
Sサイズは試供品という感じです。

アメリカのLサイズは日本にはない巨大サイズ。
しかもお代わり自由が普通です。

お砂糖たっぷりの炭酸飲料をガブガブ飲んでいたら、糖分の量はものすごいと思います。

グラスもでかいです↑
もちろんお代わりは自由、無料です!

 

アメリカンフットボールの選手の体を想像してみて下さい。
日本人とは骨格が、体の造りが全然違いますよね。

ああいう人達が、たくさん食べるのだから、絶対に敵わない、と思います。

しかし太る原因は、もちろん、量だけではありません

危険な加工食品

アメリカには、低価格の加工食品がたくさんあります。

※下記の画像はamazon.comのものです、クリックでサイトに飛びます。

↑ターキー&ドレッシング、60秒レンジでチンで準備できるのが売りです。

↑ミートローフとマッシュポテト、6パック入って約12ドル。
1回の食事が200円くらいで済みます。

TVディナーと言われるこれら冷凍ディナーは、料理をする手間も省けると大人気。
スーパーの巨大冷凍庫には、いろいろな種類が並んでいます。


アメリカ人は基本、余り料理をしません。

いや、する人はするのですが、日本と比べたら、毎日する人は圧倒的に少ないです。

買ってきたり、外で食べたり、簡単なもので済ます人が多いです。
子供がいてもそんな感じです。

低所得者に肥満が多い理由

昔話ではお金持ちが太り、貧乏な人は食べられなくて痩せていました。
でも今は、お金持ちはダイエットをしてスマートです。

低所得者は栄養バランスが悪くても、安くて満腹感が得られるジャンクフードや、加工食品を買います。

野菜やフルーツって、良いものは高いですから。

お金があれば、健康に気を遣って、良い食材を求め、家で料理をすることもできます。

でもそうでなければ、加工食品で済ませるので、生活習慣病や肥満のリスクも上がっています

子供の頃からの教育にも問題がある

アメリカの給食はホットランチと呼ばれ、日替わりで買うことができます。

どんなメニューか紹介しています↓

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お弁当を持参することもできます。
ホットランチはまずいからと、持ってくる子は多いです。

でも日本のようなお弁当を持ってくる子はいません。
せいぜいサンドイッチとフルーツくらい。

私が驚いた子では、スナック菓子1つ持ってきただけというのがありました。
でも、アメリカの子って、結構そんなものだったりします。

Lunchables ランチャブル

※下記の画像はamazon.comのものです、クリックでサイトに飛びます。

↑ランチャブル、ドリンクとお菓子付きのお手軽ランチです。

私も娘にお願いされて小学校時代に買ったことがあります。
メインはクラッカーにハムとチーズを挟むだけというお粗末さ
(こんなのご飯と言えませんよね?)

でもジュースとお菓子(キットカットなどチョコ系が多い)が付いているのもあって、子供達には大人気!

付いているジュース、カプリサン、結構砂糖使っていてショック!↓

日本の給食に比べると、本当にごめんなさいのレベルですね。
娘は喜んで食べてましたけど、私もたまになら良いかな、って。
あ〜、本当ゴメンなさい、デス。

それにこれ、3ドルくらいして(セールだと1〜2ドルになる、逆に原価が恐ろしい)安くもないのです。
別に子供に安いものを食べさせたいとも思いませんが…。

 

CDCの2016年のデータでは、

  • 2歳〜5歳の肥満の割合は、13.9%
  • 6歳〜11歳の肥満の割合は、18.4%
  • 12歳〜19歳の肥満の割合は、20.6%

です。

歳と共に肥満率アップ!

次に、アメリカは、国としてどんな肥満対策をしているのかを見てみましょう。

アメリカの肥満対策は?

学校給食の話が出たところなので、2010年にミシェル・オバマ大統領夫人が始めた、子供達の肥満解消を目指した国家プロジェクトからご紹介します。

レッツ・ムーブ!運動

このキャンペーンの目的は、子供の肥満を減らし、健康的なライフスタイルを奨励することです。

目標は、2030年までに子供の肥満を5%まで減らすこと!

  1. 健康的な選択をするように
  2. 学校給食をより健康的に
  3. 健康的な食品の入手を容易に
  4. 身体を使った運動を増やす

4に反応してシンガーソングライターのビヨンセが、肥満防止のためのダンス・エクササイズ「ムーヴ・ユア・ボディ」を公開しています。

アメリカの飲食メーカーも巻き込み、

  • 塩分を25%カットする
  • 砂糖を10%カットする
  • トランス脂肪酸の入った食品は製造しない

ということも行いました。

子供の肥満は改善された?
2018年の小児科学ジャーナルによると、アメリカでの子供たちの肥満は依然として増加しているそうです。
特に2歳から5歳の子供での増加が顕著だと研究者達は言っています。
なかなか難しいですね…。

少し前、2015年に導入されたこちらもご紹介します。

ジャンクフード税

名前の通り、炭酸飲料やスナック菓子、ファストフードに掛けられる税です。

でもこれ、アメリカ全土ではなく、アリゾナ州など3州にまたがる先住民居留地ナバホ自治区だけ
ぜひ、全土に広げて欲しいです。

という感じで、肥満については認識されてはいるのですが、余り真剣には対策が取られていない感じです。

やはり飲食メーカーはお金持ち=富裕層で、本音としては、一般の人に買って欲しいのかもしれません。

肥満が深刻な社会問題になっていても、自分たちは関係ないと思っているような、そんなアメリカの格差社会を感じました。

アメリカが肥満大国から脱出するのは、まだまだ難しいようです。

まとめ

アメリカが肥満大国になる原因は食生活にあった!対策は?、いかがでしたでしょうか?

  • 肥満率でアメリカは16位、205位の日本の約9倍
  • 人口統計を見ると、貧困が肥満に影響していると分かる
  • 2010年辺りからアメリカは肥満大国へ
  • アメリカの食事はとにかく量が多いのが肥満の原因のひとつ
  • 低価格の加工食品がたくさんあり、料理をしない文化もひとつ
  • 低所得者に肥満が多いのは加工食品のせい
  • 学校給食を始め、子供の食教育もお粗末
  • 肥満対策をしようとしてはいるが、真剣味がない

でした。

私もアメリカに住んで20年以上、以前はこんなに食べられないよ!と思っていたポテトをキレイに食べられるようになりました。

慣れって怖いです…でも体重増加チェックと、手軽な加工食品には手を出さないよう、気をつけています。

やはり毎日の食生活が大事です、お家でご飯が一番ですね。

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