こんにちは、2000年からシリコンバレー在住のMAKIです。
ヒッピーってよく聞きますが、どういう意味かわかりますか?
長髪にヘッドバンドして、ラブ&ピース!
が、恥ずかしながら、私のヒッピーのイメージでした。
そしてスティーブ・ジョブズが亡くなった時、若かりし頃に彼もヒッピーだったと知りました。
さもありなん、実はヒッピーは、ここサンフランシスコが発祥の地だったのでした。
- ヒッピーって何?
- 語源と発祥
- ファッションの特徴
- ヒッピーカルチャーの頂点と終わり
について調べてみました。
ヒッピー意味、語源と発祥
1960年代後半に登場した、アメリカの社会体制を否定する若者たちのムーブメント
泥沼化していたベトナム戦争が背景にあり、自然回帰を主張し、愛と平和(ラブ&ピース)と自由を愛した
ヒッピーは、フラワーチャイルド、フラワーチルドレンとも呼ばれました。
平和と愛の象徴として、花を飾ったことが理由で、『武器ではなく、花を』がスローガンでした。
ベトナム戦争反対のデモをペンタゴンで行った際には、警備隊とデモ参加者が衝突!
州兵が突きつけた銃口に、ヒッピーの青年が花を挿すという「漫画かい!?」という出来事があったそうです。
まさにフラワーチルドレン!!
語源は、ジャズ用語の「ヒップ(hip)=調子を合わせる」や「ヒップスター(hipster)=ジャズの熱烈な支持者」だと言われています。
フィーリングに敏感、みたいな意味があったようです。
発祥はサンフランシスコのダウンタウン、ヘイト&アシュベリー。
ここでヒッピーたちが最初に共同生活を始めたそうです。
こちらは現在の街並みが伺える動画です。
普通の街並みと比べるとかなりカラフルですね^^
街はとってもオシャレ!
では、今ではちょっとダサいと思われてしまう、ヒッピーファッションとは、どんなものか分かりますか?
ヒッピーファッションの特徴
自然回帰がテーマのヒッピーなので、ファッションはシンプルでした。
一方で、異文化感を出すことも大切にしていました。
髪型は男性でも切らずに長髪。
男性はヒゲを伸ばす人が多かったようです。
ジーンズはベルボトム、刺繍の入ったカフタン(トルコの民族衣装)、独特の色彩と柄のシャツ、アクセサリー。
アクセサリーはビーズや花を使った手作り感溢れるものです。
うん、ダサいね?(笑)
また、自然回帰なので、服を着ないスタイルも生まれました。
女性もこのスタイルをしたそうです。
生まれた姿に?
でもサンフランシスコは夏でもかなり涼しいですよ。
ちょっとビックリですね^^;
ヒッピーカルチャーの頂点と終わり
ヒッピーカルチャーの頂点は、1969年8月にニューヨーク州郊外で行われたウッドストック・フェスティバルだと言われています。
初めて行われた大規模な野外コンサートで、30組以上のロック・ミュージシャンなどが出演し、入場者は40万人以上!集まりました。
カウンターカルチャーの集大成、愛と平和と自由のフェスティバルと語られますが、ドラッグが横行するなど、色々問題も多かったようです。
でも暴力事件などの犯罪は一切報告されていません、そういう意味では、ラブ&ピースな祭典だったようです^^
ところがこのわずか4ヵ月後の1969年12月、カリフォルニア州オルタモント・フリーコンサートでは、演奏中に黒人の観客がヘルズ・エンジェルス(警備員)に殺されるという悲劇が起きました。
別名、オルタモントの悲劇と呼ばれています。
しかもこの様子は撮影されており、ドキュメンタリー映画として発売もされています↑
ラブ&ピースと人種差別とは真逆となってしまったイベントに、ヒッピー達はどんな思いだったことでしょう。
ここから少しずつ、ヒッピーカルチャーは終わりを迎えていきます。
- ウッドストック・フェスティバルでトリをつとめ、ヒッピーを引っ張っていたジミ・ヘンドリックスが1970年に27際の若さで死亡したこと。
- ベトナム戦争が1975年に終わったこと。
色々な要素も重なりました。
ヒッピー達は髪を切り、大人になっていったのでした。
まとめ
ヒッピーについて、いかがでしたでしょうか。
- ヒッピーはアメリカの社会体制を否定する若者たちのムーブメント
- 語源は「hip」「hipster」
- 発祥はサンフランシスコ
- ファッションは長髪、ベルボトム、カフタン、独特の色と柄のシャツ、アクセサリー
- ヒッピーカルチャーの頂点はウッドストック・フェスティバル
- しかし4ヶ月後にはオルタモントの悲劇が起きる
- そこから少しずつベトナム戦争終結に向け、ヒッピーカルチャーは終わりを迎える
のでした。
スティーブ・ジョブズの話に戻りますが、彼はできるだけ自然に治したいと考え、手術が遅れ、手遅れになって亡くなったんですよね。
もしかすると、若い頃のヒッピーの考え、自然回帰の思いが残っていたのかもしれないなと思いました。
彼は早く手術をすれば良かったと後悔していたそうですが…。
でも、ラブ&ピースの思想は、今またぜひ広まって欲しいなと思います。