クリスマスの由来と起源!サンタクロースとクリスマスツリー

クリスマスが何の日か知っていますか?

「12月25日はイエス・キリストの誕生日でしょ?」

私もそう思っていました。
子供の頃、遊びに行った教会でそう教えてもらった気がします。
でも調べてみたら、この日はキリストの誕生日じゃなかったんです。

クリスマスの由来と起源。
それは、はるか昔、古代ローマの時代のお祭りと関係がありました。
ローマのお祭りが、どうイエス・キリストの生誕へと繋がるのか。

  • クリスマスの由来「ミトラス教」盛大にお祝いする日
  • クリスマスの由来「サトゥルヌス祭」実は悪魔!
  • キリスト教による取り込み、ちょっと苦しいけど
  • サンタクロースの由来は実在の人物
  • クリスマスツリーの由来はキリストとは全く関係なし

クリスマスには欠かせない、サンタクロースとクリスマスツリーの由来も一緒にお届けします!

クリスマスの由来「ミトラス教」盛大にお祝いする日

クリスマスが何故、12月25日になったのか、それははるか昔、ローマ帝国の時代に遡ります。

当時のローマでは、太陽の神ミトラスを崇拝した「ミトラス教」という宗教が流行っていました。
このミトラス教は太陽が神様だけに、「」がとても大事だったのです。

 

ところで、12月25日は、クリスマス以外に、何の日か知っていますか?
厳密に言うと22日ですが、ローマ帝国時代には25日でした。

そう!冬至です。
冬至は、一年で一番日照時間が短い日です。

人々は、毎日すぐに暗くなる日々を送っていました。
だからこそ、これから毎日「光」を浴びられる時間が増えていくこの日は、非常にめでたい日だったのです。

「太陽の復活だ!!」

こうして、12月25日を盛大にお祝いする習慣ができました。

 

これとは別に、もう一つ、クリスマスに関係するお祭りがありました。

クリスマスの由来「サトゥルヌス祭」実は悪魔!

同じ頃「サトゥルヌス祭」という土着の風習もありました。
「ミトラス教」は新興宗教、「サトゥルヌス祭」はもっと伝統的なお祭りでした。

サトゥルヌスはローマ神話に出てくる農耕の神様です。
サトゥルヌス?と聞くとピンと来ませんが、英語名は「サターン」え、悪魔?!

ローマ神話では、ユピテル(ゼウス)に封印されてしまったサトゥルヌス。
年末の12月17日から23日にかけて、ユピテル(ゼウス)が休暇を取っている間だけ、解放されるとされ、それが「サトゥルヌス祭」となったのでした。
悪魔なのに変な感じ、と思いますが、もともとサトゥルヌスは「廉潔で慈悲深い王様」だったと言われています。

 

「サトゥルヌス祭」では、奴隷は解放され、普段は禁止されている賭け事も解禁。
飲めや歌えのバカ騒ぎで、親しい人同士でプレゼントを交換する風習もあったようです。
このプレゼントを交換するのは、今のクリスマスの習慣に受け継がれていそうですね。

 

では、次にいよいよ、キリスト教の登場です。

キリスト教による取り込み、ちょっと苦しいけど

この2つのお祭りを上手に利用し、イエス・キリストの生誕と結びつけたのがキリスト教でした。

後に国教となったキリスト教は、異教となったお祭りは全て廃止しました。
当然、ミトラス教もサトゥルヌス祭もダメです。
しかしローマ市民がそれを許す筈がありません。

そこで、こうすり替えることにしたのです。

イエス・キリストは光

イエス・キリストは永遠の生命

植物(農耕)も永遠の生命、という観念ですね。ちょっと苦しい感じですけど。
でもローマ市民は、これを受け入れました。

こうして無事、12月25日はキリストの生誕祭へと生まれ変わったのでした。

 

ちなみに、聖書にはキリストの誕生日に関する記述はありません。
そのため、キリスト教でも、クリスマスは「降誕を記念する祝日」とされています。

クリスマスの語源は、ラテン語の

「クリストゥス・ミサ」

Christ(キリスト)+ mas(礼拝)という意味です。
12月25日はキリストのミサの日なのですね。

 

では、次にクリスマスには欠かせないサンタクロースについて見てみましょう。

サンタクロースの由来は実在の人物

サンタクロースと言えば、赤い服に白いヒゲ、大きな袋にプレゼントをいっぱい詰めて、
煙突から暖炉を通ってやってくる、ですよね。

 

そうそう、暖炉と言えば、こんな絵を見たことはありませんか?
暖炉に靴下が干してあるイラストです。

なぜ、暖炉に靴下なんでしょう?

実は、4世紀頃のトルコの、こんなお話から来ています。

3人の娘がいる、あるとても貧しい家庭がありました。
お金に困った父親は、娘達を売らなければならなくなりました。

それを知ったカトリック教会の司教は、娘達を助けるため、真夜中に煙突から金貨を投げ入れました。
その金貨が、暖炉のそばに干してあった靴下の中に入ったのです…!

おかげで娘達は身売りをすることなく、幸せに結婚することができました。
めでたし、めでたし。

金貨を投げたこの司教は、実在した聖ニコラウスという人です。
そう!彼こそが、サンタクロースのモデルとなった人物なのです。

聖ニコラウスは、オランダ語にすると「シンタクラース」
アメリカに渡ったオランダ人が伝え、サンタクロースの語源となったそうです。

これでサンタクロースが何故、夜中に煙突から暖炉を通ってやってきて、
プレゼントをくれるのか、分かりましたね。

 

残るは赤い服に白いヒゲですが、これは1931年、アメリカのコカ・コーラ社によるものと言われています。

それまでのサンタクロースは、緑や、黒や、茶色の服を着ていたりと様々。
姿も双子だったり、妖精だったりしたそうです。

それが今のようなスタイルになったのは、当時コカ・コーラ社で広告アートを担当していた、
ハッドン・サンドブロムという人が描いた1枚のイラストです。

赤い服に白いあご髭の、陽気で楽しそうなサンタロース

クリスマス・キャンペーン用に描いたこの絵が、コカ・コーラ社の世界進出と共に、
全世界に今のサンタクロースのイメージを、定着させたのだそうです。

うーん、デザイナー冥利に尽きるというものですね!!

クリスマスツリーの由来はキリストとは全く関係なし

サンタクロースの次にクリスマスには欠かせないアイテムと思えるクリスマスツリー。
しかし意外なことに、キリストとは全く関係がないそうです。

では、起源はどこにあるのでしょう?

 

それは、北ヨーロッパに住んでいた古代ゲルマン民族の樫の木への樹木信仰でした。

樫の木は、冬でも枯れないことから、生命の象徴とされてきました。

冬でも枯れない木、他にもありますよね?
そう、モミの木です。

 

キリスト教は、樫の木をモミの木にすり替えました。
そして、モミの木は横から見ると三角形をしていることから、

頂点が神であるキリスト、底辺の両端が子と精霊の「三位一体」

を表していると教えたのです。

こうして、古代ゲルマン民族、ドイツの人々をキリスト教へと改宗させることに成功しました。

そして、ドイツから、クリスマスツリーの習慣が世界に広がっていったのです。

 

クリスマスツリーには、いろいろなオーナメントを飾りますが、それにもいろいろな意味があります。
主なものの意味はこんな感じです。

・ツリートップ

クリスマスツリーの天辺に飾られる大きな星です。
キリスト誕生の際、東方の博士達をベツレヘムの町に導いた星を表しています。

・ベル

キリスト誕生を告げる天使のベルです。

・キャンディケイン

杖の形をしたキャンディは、羊飼いの杖、イエスの頭文字の「J」などの意味があります。

・オーナメントボール

アダムとイブが食べた林檎、禁断の木の実を表しています。

・ヒイラギ

イエス・キリストが十字架に架けられた際にかぶらされたイバラの冠を表しています。
赤い実はキリストの流した血、緑の葉は永遠の命と言われます。

・キャンドル

「世を照らす光」=キリストを表しています。

まとめ

クリスマスに関係する3つの由来、いかがでしたでしょうか。

  • 古代ローマの太陽の復活祭「ミトラス教」と農耕祭「サトゥルヌス祭」がクリスマスの起源
  • 古代ゲルマン民族の樹木信仰がクリスマスツリーの起源
  • サンタクロースのモデルは実在の聖ニコラウス
  • サンタクロースのイメージを作ったのはコカコーラ社

キリスト教は既にあった信仰を上手に使い、キリスト教布教へと繋げたのですね。

 

ところで、日本ではクリスマスと言えば(ケンタッキーフライド)チキンを食べるイメージがありますが、これをアメリカ人に言うと大爆笑されます。

「何でチキン?ただのファーストフード店じゃないか!」

これもケンタッキーフライドチキンが、クリスマスのイメージを上手に使い、文化として根付かせたのですね。
※アメリカのKFCはクリスマス時期、閑古鳥が鳴いております^^;